記録を始めてみたけれど、体重はあまり変わらないし、やってる意味あるのかな… そんなふうに感じたことはありませんか?
レコーディングダイエットは「記録するだけで痩せる」と言われることもありますが、実際には変化が見えるまでに時間差があるのが普通です。
私自身も最初の1週間で変化を感じた部分と、2週間、3週間と徐々に見えてきた兆しがありました。 このページでは、記録の効果が表れるまでの過程を、医師としての視点と実体験の両方からお伝えします。
この記事でわかること
- 記録を始めてすぐ変化が見えない理由
- 変化が現れる“タイミング”と“サイン”
- 記録が行動を変えるメカニズムと活かし方
なぜ「記録しても変わらない」のか?

まず前提として、記録そのものには大きな効果があります。食事内容や体重を「見える化」することで、無意識の行動に気づいたり、過去の自分と比較したりすることができるからです。
でも──それが「ただの記録」になってしまっている場合、効果は限定的です。
痩せない人にありがちな3つの共通点

- 記録を見返していない
- 数字だけを書いて満足している
- 客観的な視点がない(=自分の行動のクセに気づけていない)
私もこの3つ、すべて経験しました。Excelで記録だけして「減らないな〜」と毎日思っていた時期もありました。
でも、「記録を見返し」「自分の傾向に気づき」「小さな対策を打つ」ようになってから、記録が少しずつ“変化を生む仕組み”に変わっていきました。
▶ 詳しくはこちら:痩せない理由と共通点を知る
変化が見えるタイミングは?

私の体験では、
第1週:体重が一気に減ってモチベーションUP(−2.8kg)→記録を見る
第2週:停滞を経験し、記録をどう続けるかを模索→記録を見る
第3週:グラフの効果を実感し、記録が習慣に→記録を見る
つまり、「変化を感じた」タイミングは数字の変化とイコールではなく、行動の変化に自分で気づけたときでした。
▶ 関連記事:ダイエット初期の変化と気づき
数字だけじゃない「変化のサイン」

- 間食が減った
- 選ぶ商品が変わった
- 疲れにくくなった
- 記録が習慣化してきた
これらはすべて、「記録の効果」です。体重やカロリーの数字だけに注目してしまうと、こうしたサインを見逃してしまいます。
記録から“行動”につなげるための工夫

痩せないパターンから抜け出すには、記録を「行動につなげる情報」に変換することが必要です。
たとえば以下のような工夫が効果的です:
- 1週間ごとに「振り返りメモ」をつける(例:●曜日に間食が多い など)
- PFCバランスを色分けして視覚化する
- 体重と食事のグラフを並べて「タイムライン」を作る
▶ 実践方法はこちら:Excelで続ける記録術
これらはすべて、「ただの記録」から一歩踏み出す仕組みです。
記録が変化を生む“脳の仕組み”
人間の脳は「現状維持」を好みます。
これは心理学者ダニエル・カーネマンが著書『ファスト&スロー』で提唱した「システム1(自動的思考)」と「現状維持バイアス」の影響といえます。
だからこそ、「記録を見返すこと」で“違和感”を与えることが大切です。
たとえば、「思ったより間食が多かったな」と感じるだけで、脳は“変化”に気づき、次の行動に影響を及ぼす準備を始めます。
この“気づき”が積み重なることで、行動が少しずつ変わり、やがて習慣化へとつながっていきます。
逆に、記録を見て「昨日の夜は食べすぎてたかも」と感じたとき、“脳に違和感”を与えることが行動変容の第一歩になります。
数字の変化が出る前に、行動が変わっている。 このことに気づけるかどうかで、「記録の価値」はまったく違ってきます。
記録は“未来の自分へのメッセージ”

記録の効果がすぐに出ないと、不安になります。 でも、今日の体重や食事を記録することは、未来の自分にヒントを渡しているようなものです。
後から見返して、「この時期にこういう工夫をしていたんだな」と思えるようになれば、それは立派な“変化の記録”です。
週単位での変化や気づきに目を向けることで、「記録が行動を変える」感覚が生まれてきます。
▶ よくある悩みと対策まとめ:レコーディングダイエットQ&A
ビリーのひとりごと
- 記録の効果はすぐには出なくても、確実に行動に影響している
- 見返すことで、“変化の兆し”に気づけるようになる
- 数字以外の変化も「結果への伏線」
- 続けることで「記録が行動を変える」ようになる
- 第1週~第3週の経験が、今の習慣の土台になっている
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