【徹底解説】PFCバランスを考えたダイエットの基本

PFCバランスを端的に表した絵 医師が語るダイエットの知識

「カロリー制限はしているのに、なかなか痩せない…」

そんな悩みを抱えている方へ。

実は、摂取カロリーだけでなく「栄養の内訳」に注目することで、効率的なダイエットが可能になります。それが、PFCバランス(たんぱく質・脂質・炭水化物の比率)を意識した食事です。

本記事では、医師としての視点と自らの減量経験をもとに、PFCバランスの基本と、ダイエットに活かす方法をわかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • 私がPFCバランスで減量に成功した実例
  • PFCバランスとは何か?初心者にもわかりやすく解説
  • ダイエットに適したPFCの目安と考え方
  • 実践する際のポイントと落とし穴

PFCバランスとは?三大栄養素の基本

PFCバランスとは

ダイエットにおいても、栄養バランスはとても重要です。
PFCとは、三大栄養素である「たんぱく質(Protein)」「脂質(Fat)」「炭水化物(Carbohydrate)」の頭文字をとったものです。

これらは、体にとって必要不可欠なエネルギー源であり、それぞれに役割があります。

栄養素主な働き1gあたりのカロリー
たんぱく質筋肉・内臓・皮膚などの構成4kcal
脂質ホルモン・細胞膜・エネルギー源9kcal
炭水化物脳や筋肉のエネルギー源4kcal

ダイエットに適したPFCの目安

PFCバランスは、「総摂取カロリーに対して、どの栄養素をどの割合で摂るか」を示す指標です。

厚生労働省の推奨(日本人の食事摂取基準)では、以下が一般的な目安とされています:

  • たんぱく質:13〜20%
  • 脂質:20〜30%
  • 炭水化物:50〜65%

ただし、ダイエット中は筋肉の維持や代謝を考えて、たんぱく質の比率を高めることが推奨されます。

私が目安としていたPFCバランス:

  • 炭水化物:50%
  • たんぱく質:30%
  • 脂質:20%

具体的なPFCの計算方法

例)1日1800kcalで設定した場合

  • たんぱく質:1800 × 0.25 ÷ 4 = 約112g
  • 脂質:1800 × 0.20 ÷ 9 = 約40g
  • 炭水化物:1800 × 0.55 ÷ 4 = 約248g

このように、PFCバランスを使えば、1日にどれくらいの量を摂ればいいかが明確になります。

▶ 関連記事 → レコーディングダイエットのやり方|記録で食事を見直す方法

たんぱく質を中心に考える理由

なぜたんぱく質が重要?

たんぱく質は、筋肉・内臓・髪・爪・皮膚・酵素・ホルモンなど、体のあらゆる構成要素に関わっています。 また、食後に最も消化吸収にエネルギーを要するため、摂るだけで消費カロリーが増えるという利点もあります。

どれくらい必要?

目安は、

  • たんぱく質:体重 × 1.6g/日
  • 脂質:総摂取カロリーの20〜30%
  • 炭水化物:残りのカロリー分で調整

たとえば体重60kg・1日1800kcalの場合:

  • たんぱく質:96g(384kcal)
  • 脂質:40〜60g(360〜540kcal)
  • 炭水化物:219〜264g(876〜1056kcal)

また、2018年の研究 1)によれば、1.62g/kg/日を超えても筋肉量は増えにくいとされています。

食事のバランスを整えると、自然と代謝も上がりやすくなりますが、
筋肉を保ち、代謝を高めるには運動の工夫も欠かせません。
運動ゼロで痩せられる?にて詳しく解説しています。

食材と摂取方法

  • 肉・魚・卵・大豆製品が王道
  • プロテインバー・飲料も活用可能
  • ただし加工食品は脂質や添加物も多くなるため注意が必要

空腹を抑える効果も

たんぱく質は、空腹感を抑えるホルモン(GLP-1など)の分泌を促進するため、 特に朝にしっかり摂ると、1日の過食を防ぐ効果も期待できます。 2)


具体的なPFCの計算方法

例)1日1800kcalで設定した場合

  • たんぱく質:1800 × 0.25 ÷ 4 = 約112g
  • 脂質:1800 × 0.20 ÷ 9 = 約40g
  • 炭水化物:1800 × 0.55 ÷ 4 = 約248g

このように、PFCバランスを使えば、1日にどれくらいの量を摂ればいいかが明確になります。

▶ 関連記事 → レコーディングダイエットでPFCを記録する方法(準備中)


実践で感じたメリットと注意点

メリット

  • 高たんぱくな食事を意識すると、満足感が得られやすく、空腹感が減る
  • 自然と間食が減り、無理な制限をしなくても摂取カロリーが抑えられる
  • 筋肉量の維持により、代謝が落ちにくい

注意点

  • 食事の内容に偏りが出やすい(たんぱく質ばかり・脂質が不足など)
  • 食品表示の確認やアプリの活用が必要

▶ 関連記事 → おすすめアプリでPFC管理をラクにする方法


私のPFCバランス実践例

  • 朝:完全食プロテイン
  • 昼:Nosh(冷凍弁当)、玄米おにぎり、スモークチキン100g
  • 夕:朝昼のカロリーを見て調整

休日は「外食ガス抜き」で好きなものを食べる時間を確保。無理なく継続できる工夫が鍵です。


PFCを味方につける食事へ

PFCバランスを意識した食事は、単なるカロリー制限では得られない「健康的なダイエット」を実現する鍵です。

私自身、食事の内容を見直し、記録と分析を続けることで、無理のないペースで着実に体重を落とすことができました。

「何をどれだけ食べるか」まで意識することが、ダイエット成功の分かれ道。

あなたもぜひ、明日の食事から「PFCバランス」を意識してみてください!挑戦してみることから始めてみてください。

明日からも頑張りましょう!

ビリーのひとりごと

  • PFC=たんぱく質・脂質・炭水化物の比率
  • ダイエット中はたんぱく質を多めに設定すると◎
  • カロリーだけでなく「内訳」まで意識することが大切
  • 計算や管理にはアプリやExcelを活用しよう
  • 習慣化できれば、ストレスの少ない食事管理が実現できる

私が実際に1ヶ月間レコーディングダイエットを実践して得た効果については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
👉 医師が1ヶ月試したレコーディングダイエットの効果とは?

1)Robert W Morton et al. Br J Sports Med. 2018 Mar;52(6):376-384.
2)Heather J Leidy et al. Br J Nutr. 2009 Mar;101(6):798-803.

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