Last Updated on 2025年6月6日 by ドクタービリー
ダイエットで起こる体の変化とは
- 1,2週間で水分が減り、その後に脂肪が燃焼する。
- ダイエットを始めて3週間。体重が急に減りましたが、その背景には「体の中で起きた変化」があります。
- 医師としての知識と、実践者としての経験をもとに、初期減量のメカニズムと実感をまとめました。
- この記事でわかること
- “グリコーゲンと水分の関係:初期減少の正体とは?”
- “糖質制限ダイエットのリスク”
- ”リバウンドをするメカニズム”
- 「痩せたのはいいけれど、これは本当に脂肪が減ったの?」
- そんな疑問に、医学的視点と1ヶ月の実践から答えます。
こんにちは!
ドクタービリーです!今回は
ダイエット中の身体の変化
について書きます。
ダイエット初期の体重減少
ダイエットを始めてすぐに2〜3kg減ることがあります。
私自身、5月8日に体重107.2kgからスタートし、5月25日には104kgまで減少しました。
この3kgの減少は、脂肪がそのまま減ったわけではありません。
グリコーゲンと水分の関係
食事から摂取した糖質はブドウ糖に分解され、小腸で吸収されます。
体内に入ったブドウ糖はグリコーゲンとして肝臓や筋肉に貯蔵されます。
このグリコーゲンはその3倍以上の水分と結合する性質があります。
つまり、ダイエットを始めるとまずはグリコーゲンと水分が消費され、体重が大きく減少するのです。
この段階では、見た目に大きな変化は感じられないかもしれません。
脂肪燃焼の開始時期
グリコーゲンが減少し、体が糖質不足を検知すると、ようやく脂質を燃焼し始めます。
この期間はおおよそ1〜2週間です。
普段は糖質をエネルギーとして消費しているため、使い慣れていない脂質を使うと疲れやすくなります。
ここで無理をしないことも大切です。
また、極端な栄養制限をすると筋肉まで分解されてしまうため、注意が必要です。
糖質制限ダイエットのリスク
糖質制限ダイエットとは
かつて流行した糖質制限ダイエットは、糖質を制限して脂肪燃焼期間を維持することで痩せる方法です。
適切に行えば効果はあるものの、問題点も多く、特に長期的な継続にはリスクがあります。
ケトン体と健康リスク
糖質を制限すると、**脂肪が分解されて「ケトン体」**という物質が産生されます。
このケトン体濃度が高まると、心疾患や死亡リスクが増えるという報告 1)もあります。
また、炭水化物の摂取が多すぎても少なすぎても死亡リスクが上昇するというデータ 2)もあり、
バランスの良い食事が最も重要という結論になります。
リバウンドと飢餓状態
極端な食事制限で痩せても、元に戻すとリバウンドします。
これは、体が「飢餓状態」と判断し、脂肪やグリコーゲンを一気に蓄えようとするためです。
これを繰り返すと、リバウンドするたびに痩せにくい体になってしまうのです。
だからこそ、極端なダイエットは続かないし、続けるべきでもありません。
期間限定で頑張るのではなく、「生活として続けられる形に整えていく」ことが大切です。
その後の体の変化についてはまだ明日書こうと思います。
興味ある方は引き続き読んでいただけると嬉しいです。
ということで私も脂肪燃焼が起きる期間に達したので
体重減少のペースは緩やかになるかもしれません。
それでも諦めず、続けていこうと思います!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
明日からも頑張りましょう!
ビリーのひとりごと
- ダイエット初期に一気に痩せるのはグリコーゲンと水分の影響
- 脂肪が燃え始めるのは1〜2週間後から
- 極端な糖質制限は心臓や腎臓に負担をかける
- 栄養不足は筋肉を減らし、リバウンドの原因に
- リバウンドを繰り返すと、痩せにくい体に変わってしまう
- 無理のない食生活こそが、長く続けられる方法
1)Elad Shemesh et al. European Heart Journal, Volume 44, Issue 18, 7 May 2023, Pages 1636–1646.
2)Sara B Seidelmann et al. The Lancet, Volume 3, Issue 9, September 2018, Pages 419-428.
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