体重測定は「同じ時間」にするべき理由|数字に振り回されない習慣をつくるコツ

体組成計 記録と分析のコツ

Last Updated on 2025年6月6日 by ドクタービリー

毎日同じ時間に測定するべき理由とは

  • 体重は1日の中でも1〜2kgは自然に変動するから
  • ダイエット中、体重が増えて落ち込んだ経験はありませんか?
  • 私自身、朝と夕方に測って「増えてる!」とやる気をなくしたことがありました。
  • でも、「毎日、同じ時間・同じ条件で測る」と決めてからは、数字の見え方がガラッと変わりました。
  • この記事でわかること
    • 「同じ時間に測るべき」理由とは?
    • 体重の自然な変動とその仕組み
    • 測定タイミングのおすすめと注意点
    • 続けやすい記録のコツ
    • 数字を味方につける習慣のヒント
  • 毎日の測定も、少し意識を変えるだけで安心できる習慣になります。

こんにちは!ドクタービリーです!
今日は私も躓いた体重測定についてのお話です。

なぜ体重は変わるのか?

まず大前提として、体重は1日で1〜2kg変わるのが普通です。
たとえば食事をしたあと、水分を摂ったあと、運動したあと──
その都度、体の中の水分や胃の内容物が変わるため、一時的な増減が起きます
実際に1日の体重変動を扱った研究もあります。(※1,2)

この変動に一喜一憂してしまうと、精神的にもつらくなってしまいます。


測定の時間帯を統一しよう

体重は「何時に測るか」で大きく印象が変わります。
だからこそ、毎日同じ時間に測ることがとても大切。

私は特に朝一の体重測定をおすすめします。


なぜ「朝の体重測定」がすすめられるのか?

「毎日体重を測ると痩せやすい」──これは、これまで多くの研究でも示されているダイエットの基本です。

たとえば、ある研究 3)では、毎日の体重測定と視覚的な変化の確認が、体重管理に有効であると報告されています。しかし、この研究でも“朝に測ること”の有効性までは触れられていません。

では、なぜ私は「朝の体重測定」をすすめるのか?

それは、次のような理由に基づく“論理的な選択”だからです。


朝が一番ブレが少ないタイミング

人の体重は1日の中でも大きく変動します。
水分の摂取量や排泄、食事の内容やタイミング、運動などによって、朝と夜とで1〜2kg変わることも珍しくありません

この点については、先に示した研究 1)でも、体重は1日の中で大きく変動することが示されています。

このように日内変動が大きい以上、測定する時間を一定にしないと、比較が難しくなります


一番条件が安定しているのが「朝」

その中で、最も体重が安定して測りやすいタイミングが 「朝起きてトイレを済ませた直後」です。

この時間は、

  • 食事や水分の影響をほぼ受けていない
  • 日々の測定条件が揃いやすい
  • 睡眠後で身体のむくみも少ない
    といった特徴があり、“自分の変化”を見やすくなる最適な時間帯といえます。

精度より「習慣化」が大事

実際の体重変動を追うには、毎日・同じ条件で測ることが何より大切です。
朝の測定を習慣化することで、「昨日より増えた」「今週は落ちてきた」など、小さな変化に気づく感覚が身についてきます。

こうした“気づき”の積み重ねが、自然と行動につながりやすくなるのです。

👉 「記録の習慣化とその効果」については、**こちらの記事**でも詳しく紹介しています。


毎日測れないときはどうすればいい?

とはいえ、朝の測定が毎日むずかしい日もありますよね。
そんなときは、「なるべく同じ条件で測る」ことを意識するだけでもOK。
たとえば 「朝食前」「トイレのあと」「同じ服装」 など、自分なりの“ルール” を決めておくと、記録のズレが少なくなります。

体重は“点”でなく“線”で見るのがコツ。
たとえ昨日より少し増えていても、1週間・1ヶ月単位で見ると、ちゃんと結果はついてきます。
数字を信じて、焦らずコツコツいきましょう。

🗒️ ビリーのひとりごと(まとめ)

  • 体重は1日の中でも大きく変動するため、測定の「タイミング」はとても重要
  • 朝は一番安定しており、条件も揃いやすいため、記録の信頼性が高い
  • だから私は、“毎朝決まった時間に測る”ことをおすすめします
  • 増減よりも“傾向”を見ることが大切
  • 記録を習慣にすると、感情のアップダウンが減る
  • 明日は、「アミノ酸スコア」から見る食事の質について考えます

1)A Vivanti et al. J Hum Nutr Diet. 2013 Oct;26(5):429-435.
2)Manuela Dittmar et al. Br J Nutr. 2001 Oct;86(4):725–732.
3)Carly R Pacanowski et al. J Obes. 2015:2015:763680.

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