食べたものを記録しているのに、なかなか痩せない。 行動を振り返っているのに、気づけば同じ食生活を繰り返してしまう。
──そんな悩み、ありませんか?
実際、レコーディングダイエットは「記録するだけで痩せる」と言われることがありますが、 実はそれだけでは変わらない人にも共通点があります。
私自身も、ただの記録に留まっていた時期は、まったく体重が減りませんでした。 でも、あることを意識した途端、少しずつ行動が変わり、体も変わっていきました。
この記事では、 ・記録しても痩せない人に共通する落とし穴 ・それを超えるための具体的な工夫 を、医師として、また実践者としての視点からお伝えします。
この記事でわかること
- 記録だけでは痩せない人の共通パターン
- 「記録が行動に変わる」ために必要な視点
- 続けるための仕組みと、変化の兆しを感じるコツ
なぜ「記録しても痩せない」のか?

まず前提として、記録そのものには大きな効果があります。
食事内容や体重を「見える化」することで、無意識の行動に気づいたり、 過去の自分と比較したりすることができるからです。
でも──それが「ただの記録」になってしまっている場合、効果は限定的です。
痩せない人にありがちな3つの共通点
- 記録を見返していない
→ 記録はしているのに、「あれ、先週何食べたっけ?」と聞かれても思い出せない状態。私も記録するだけで満足していた時期には、改善点が見えませんでした。 - 数字だけを書いて満足している
→ Excelやアプリでカロリーや体重だけ入れて「やった気」に。数字が増えていても「疲れてるからかな」とスルーしていたことも…。 - 客観的な視点がない
→ 自分では「そんなに食べてない」と思っていたけど、週単位で並べたら土日の摂取カロリーだけ突出していて驚いた経験があります。
私もこの3つ、すべて経験しました。 Excelで記録だけして「減らないな〜」と毎日思っていた時期もありました。
でも、「記録を見返し」「自分の傾向に気づき」「小さな対策を打つ」ようになってから、 記録が少しずつ“変化を生む仕組み”に変わっていきました。
記録から“行動”につなげる工夫

痩せないパターンから抜け出すには、記録を「行動につなげる情報」に変換することが必要です。
たとえば以下のような工夫が効果的です:
▶ Excel派なら:
- 曜日別に「色付きコメント欄」を用意して傾向をチェック
- 1週間で一番カロリーが高かった食事にマークを入れる
▶ アプリ派なら:
- メモ機能を活用して「今日の反省点」「意識したこと」を一言入力
- 過去記録をグラフで見返し、「変化が出た日」を振り返る習慣をつける
これらはすべて、「ただの記録」から一歩踏み出す仕組みです。
特に、週単位の記録や振り返りは「短期の変化」を見逃さないためにとても有効です。
医師としての視点:「意味がない」ではなく「意味に気づけていない」

よく、「記録しても意味なかった」と言う方がいます。 でも実際は、意味に気づく前にやめてしまっていることが多いです。
行動が変わるには、きっかけが必要です。 そのきっかけは、「記録の中」にしかありません。
人間の脳は、慣れた行動を「変えないようにする」仕組みがあります。
だから、記録をしていても、“気づかなければ”行動は変わりません。
逆に、記録を見て「昨日の夜は食べすぎてたかも」と感じたとき、
“脳に違和感”を与えることが行動変容の第一歩になります。
記録とは、未来の自分に向けた“ヒントのメモ”のようなもの。 今日の1食、1歩、1kgの変化が、未来の行動にどうつながるか──。
その橋渡しに気づけるかどうかで、「変わる記録」になるかどうかが決まります。
ビリーのひとりごと
- 記録してるのに痩せない…と感じたら、「見返してるか?」をまず問い直す
- 数字にして終わりではなく、「なぜそうなったか」まで考えてみる
- 毎日の積み重ねは、すぐには結果にならなくても、「行動の地図」になる
- 記録は“未来の自分のためのメッセージ”だと思えば、手を抜けない
- 今後は記録を続けるためのアプリ活用法も紹介していきたいです
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